日本田植え紀行 - お米予約登録産地、JAきたそらち (北海道)2010年5月25日

投稿情報: 産地訪問

JAきたそらち  生産者  多田さんを訪ねて

清流、雨竜(うりゅう)川がもたらす豊かな土壌のこの地域、生産者の多田さんを訪問しました。

雑草との戦い
「収穫量は通常の慣行栽培より少なくなるんですよ。それに、病気や害虫被害のリスクも高くなりますから、気は抜けませんね」とイエス・クリーン米生産の難しさを語る多田さん。イエス・クリーン米ならではの手間やコスト、そして経験と知識、技術が要求されるのだそうです。

消費者に愛されるお米を
そんな苦労の多いイエス・クリーン米ですが、「食べる人が求める米、食べる人にとって値打ちのある米を作りたいですから」と取り組み理由を語る多田さん。 秋の収穫まで、よろしくお願いします。

 小雨の降る中、ご近所総出での田植え

手際よい連係プレーで田植え作業は進む

日本田植え紀行 - お米予約登録産地、JAふらの- (北海道)2010年5月25日

投稿情報: 産地訪問

JAふらの 生産者  前川さんを訪ねて

 往年の人気テレビドラマですっかり有名なこの地域も、高齢化による離農が進み、生産者数が大きく減少したのだそうです。

雑草との戦い
訪問したのは前川さん。 
 イエス・クリーンについては「やっぱり除草の手間が大きいなあ」と話します。除草剤散布が制限されるため、どうしても草刈などの手仕事が増えてしまいます。他にも害虫を防止するための防虫網の設置など、手間とコストがかかります。

 北海道産米の評価を高くしたい!
そんな手間とコストのかかるイエス・クリーンですが、「北海道産米の評判を良くしたいし、地域のみんなで努力していることだから」と取り組み理由を語る前川さん。 今年も、お米作り、よろしくお願いします!

日本田植え紀行 - お米予約登録産地、JAようてい- (北海道)2010年5月24日

投稿情報: 産地訪問

 JAようてい 生産者  三橋さんを訪ねて

 

 羊蹄(ようてい)山の裾野に広がる歌かな自然
雄大な羊蹄山のふもとに位置し、清流、尻無(しりなし)川がもたらす豊かな土壌に恵まれた地にあるJAようてい。5月24日、きらら397生産者の三橋さんを訪ねました。 
北海道の農産物独自基準『イエス・クリーン』
北海道では気候の特性上、農水省ガイドラインに基づく特別栽培での生産が困難です。そこで北海道独自の基準を設定、それが『イエス・クリーン』です。今回、訪ねた三橋さんもイエスクリーンでの米作りに取り組んでいます。

イエス・クリーンの大敵は害虫と病気
小雨の降る当日、気温を見ると何と14度!軽装の私たちはどうりで寒いはず。そんな冷たい雨の中の田植え作業を行う三橋さんご夫妻。「20歳の頃からだから、もう13年になるかな」とてもお若い三橋さんですが、もうベテランの生産者。イエス・クリーンについてお聞きすると「やっぱりイモチ病が怖いですね」とのこたえ。特別栽培米同様、化学合成農薬を慣行栽培より50%以上削減しなければならないイエス・クリーン米の大敵は、やはり害虫と病気。だから毎日、稲の様子を観察し、害虫や病気の発生を早い段階で見つけ、対処することがとても大切になります。
 

稲の観察や見極めについてたずねると、「まだ、じいちゃんとばあちゃんには、いっぱい教えてもらうことがあります」と米作りの難しさ、奥深さを語る奥さん。毎年、毎年、先人の知恵と技術が若い2人に確実に伝承されているようです。
「三橋夫婦のお米はうまい!」と言ってもらいたい
 
「ここらは昼夜の寒暖差が大きいんで、うまい米ができるんです」と三橋さん。「安心して食べてもらえるのはもちろん、北海道のお米、三橋とこの米はうまいって言ってもらいたいです」と笑います。 三橋さん、秋の収穫、楽しみに待っています!
  
「こんな泥がついちゃってて、恥ずかしいな」と照れながらも、笑顔の2ショットの三橋さんご夫妻。 

 冷たい小雨のふる中、2人の協力で田植えが進んでいきます。


2人のロマンスシートならぬ、2人の田植え機。なんだかうらやましい…。

日本田植え紀行 ― お米予約登録産地、JA秋田ふるさと ― (秋田県)2010年5月23日

投稿情報: 産地訪問

JA秋田ふるさとに、佐藤さんを訪ねる (2010年5月23日)

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1982年、コシヒカリにも負けない食味のおいしいお米を、そんな悲願を受けて誕生した「あきたこまち」。今では全国的に人気が高い品種です。かまくらの町、秋田県横手市の「JA秋田ふるさと」は、米登録のみでご利用いただける「特別栽培米秋田こまち」の生産地の一つ。昨年に続き、生産者のお一人、佐藤さんを訪ねました。

特別栽培米への挑戦
慣行栽培より、農薬・化学肥料の使用を50%以下に抑える特別栽培米については「やっぱり手間暇かかるなあ」と佐藤さん。例えば、種消毒の際も薬剤が使えないので湯温消毒したり、除草剤の使用を抑えるため、草刈をひんぱんに行ったり。通常の栽培より手間と病気、虫害などのリスクもぐんと増えるのだといいます。
『やっぱり、いいもんつくりたいもんな』
そんな手間ひまのかかる特別栽培米ですが、「やっぱり、いいもん作りたいもんな」と取り組む理由を語る佐藤さん。
「食べてもらえる人に喜んでもらうのが一番だよな」やさしい笑顔でそう語ります。日本人の主食であるお米。お米作りは、そのまま私たちの体を作り、心を作り、「命」を育みます。佐藤さんのような生産者さんの努力と営みがあって、私たちの日々の暮らしがあり、未来があるのだなあと、田植えの様子を眺めながらしみじみ感じます。
今年もまずは順調!
平年より気温が低く、田植えも遅れがちだった今年。「田植えはちょっと遅れたけど、まず大丈夫!」と頼もしい佐藤さん。今のところ、問題はなく、これからの天候次第なのだとかで、まずは一安心。今年もおいしいお米作り、よろしくお願いします!

各地の特別栽培米をご案内する『コープのお米予約登録』はいつでも登録可能です!
http://www.izumi.coop/cooperative/rice_advance.html

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 まっすぐに田植えのラインを描くのが腕の見せ所!
連続した緊張感が求められる。

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いつもにこやかで温和な表情の佐藤さんだが、真剣で厳しい面持ち。

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「田植えはチームワーク」この日ばかりは、家族とご近所、一丸となって。

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「昔に比べれば、ずいぶん楽になったよ」それでも、朝から夕暮れまでの作業。

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田植えの合間の「お茶っこ」の時間。つかの間の休憩に話が弾む。

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こまちのトマト・きゅうり ― JAこまち ― (秋田県) 2010年5月23日

投稿情報: 産地訪問

おいしいなりもの」の条件に恵まれた地 jae38193e381bee381a1-9719
秋田県湯沢市のJAこまち。秋田県内陸南部に位置し、東は奥羽山脈、西は出羽山脈、南は神室山系に囲まれ、雄物川の上流域及び成瀬川、皆瀬川、役内川などの各支流の豊かな水系に恵まれ、清流と肥沃な土地、昼夜の寒暖差など「おいしいなりもの」の条件が揃った、その農産物は県内外で高い評価を受けています。

トマト生産者の鈴木さんを訪ねて
そんなJAこまちエリアでトマトを生産している生産者は127世帯(2010年5月現在)。年間1600トンものトマトを生産するのだといいます。今回はJAこまちトマト部会で部会長を務める鈴木さんを訪ねました。

栽培のしやすさよりも味を重視
jae38193e381bee381a1-9737JAこまちで作付けされているトマト品種は桃太郎8(エイト)。「この品種がこの土地にあってるし、やはり一番おいしいんですよ」と語る鈴木さん。酸味や糖度の食味バランスが抜群の品種です。反面、病害虫に弱く、毎年おいしいトマトを安定してつくるには「腕がいる」品種なのだとか。現在、様々な品種改良が進み、おなじモモタロウ系のトマトでも、病害虫に強く、育てやすい品種がいくつも開発されていますが、「やっぱり、味がのらないんですよね」と評す鈴木さん。「トマトは、糖度だけじゃなくて酸味もバランスよくないと美味しくならないんですよ。新しく開発された品種は、確かに作りやすいんですが、どうも酸味ののりが悪くて、味がぼけるんですよ」と語ります。更に「やっぱり、美味しいものを作らないと、長続きはしないです。みなさん、こまちのトマトはおいしいからって言ってくれてるのに、それを裏切ることは出来ないですから」と、栽培のしやすさよりも味を重視した桃太郎8の作付けを貫いています。

 酵素栽培で生命力あふれるトマトの味
jae38193e381bee381a1-9801「本当はね、ちょっと眉唾ものだったんです」と語る鈴木さん。JAこまちでは酵素栽培に取り組んでいますが導入当初はその効果に半信半疑だったと言います。しかし実際に酵素栽培に取り組んでみて「いや、正直、こんなに効果あるとは思いませんでした」と驚きを隠しません。どこがそんなに違うの?「とにかく樹が元気になるんですよ」そしてその結果、害虫や病気にも強いトマトとなり、化学肥料や農薬の低減にもつながるのだとか。「健康に育ちますから、トマトもよりおいしくなります」なるほど!自然条件と生産者の技術、土地にあった品種、そして酵素栽培。こまちのトマトのあふれるおいしさをぜひ、お試しください。

 

きゅうり生産者の伊藤さんを訪ねて
jae38193e381bee381a1-9818鈴木さんの畑を後にし、続いて訪れたのはきゅうり生産者の伊藤さん。伊藤さんにも酵素栽培についての感想を聞いてみると「樹の持ちが違いますね。なり疲れが出にくくなりますね」きゅうりにとっても実をつけて大きくするのは大きな負担。次々に実をつけていくと、どんどん樹の生命力が奪われますが、酵素栽培では樹が元気に長持ちするのだといいます。ちなみに、お尻の大きくなったきゅうりは「なり疲れ」の証なのだそう。つまり、種を大きく育てて、自身の子孫を残そうとするきゅうりの生理現象なのだそうで、「こうなると、もうその樹の寿命はおしまいなんです。酵素栽培だと、樹が元気な期間が長くなり、その分、生産性もあがるというメリットもあります」う~ん、恐るべし酵素栽培!

酵素栽培以外にも取り組み!
jae38193e381bee381a1-9833「土作りが一番肝心」そういいきる伊藤さん。JAこまちのきゅうり部会では、モミガラを主原料とした自家製堆肥や管内の畜産農家からの堆肥を使用した土づくりに取り組んでいます。肥料も環境に配慮した有機質肥料を主に、きゅうりの成長を見極めながらの栽培に取り組んでいます。

湿気が大好きなきゅうり、湿気が大嫌いなトマト
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ところで余談ですが「トマトときゅうりの両方をやってる農家はまずいないんですよ」と伊藤さん。どうして?「きゅうりは湿気を好むんですが、トマトは嫌うんです。」つまり、双方の栽培管理は真逆。「やっぱり、あまりにも違うものをあれもこれもじゃ、いいものは作れません」そんな伊藤さん達が作ったこまちのきゅうり、がぶりと味わってみてください。

日本田植え紀行 ― JA越後おぢや ― (新潟県) 2010年5月16日

投稿情報: 産地訪問

迎春予約米 「魚沼こしひかり」産地 
  JA越後おぢや生産者 渡部新一さんを訪ねて  2010年5月16日

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山間の田んぼで
最後は、今回の産地の中でもっとも山深い産地、迎春予約米「魚沼こしひかり」の産地、JA越後おぢやに生産者の渡部さんを訪ねました。平野部なら1枚半の田んぼ程の面積だが、山間部の傾斜地にあるため、小さな区画の19枚の田んぼに分かれてしまっています。区画整理された田んぼなら一度の作業で済むところ、小さな田んぼを一枚ずつ、そして機械が入らないところは手植えで丁寧に仕上げ。「昔っから、こうやってるからな」カカカと笑う渡部さんはかくしゃくとして本当に元気。いや、もう手を合わせたくなるほどなんだか申し訳ない。
豊富な雪どけ水で、おいしいお米を
「雪がたくさん降ってくれたからありがたいな」農業用水が整っている平野部と異なり、山間部は山間に湧く雪どけ水頼り。「今年もお天とう様が味方してくれてっから」いい米が出来るという渡部さん。今年もお米作り、よろしくお願いします。

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斜面を切り開いた小さな田んぼが幾重にも。

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小型の田植え機で一人作業する渡部さん。

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小さな田んぼを縦横無尽。

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機械の入らない細部は、こうやって手植で。

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命の湧き水。鮮烈な冷たさ。

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一服、一服。
作業を終えて一休み。「楽しみに待ってくれる人がいるから、はりあいになるなぁ」と汗を拭う渡部さん。

日本田植え紀行 ― JAにいがた岩船 ― (新潟県) 2010年5月15日

投稿情報: 産地訪問

JAにいがた岩船生産者、本間さんの田植えを訪問 (2010年5月15日)

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新潟県の県北に位置する岩船は、魚沼、佐渡と並ぶ新潟こしひかり三銘柄産地の一つ。農薬・化学肥料を慣行栽培より3割削減した「全農安心システム」による「岩船こしひかり」を生産しています。生産者のお一人、本間さんを訪ねました。
おいしい米作りの条件に恵まれた『岩船』
「水・土・気候に本当に恵まれた土地なんです。」と語る本田さん。その言葉通り雪どけ水が注ぎ込む荒川・三面川の良質な水、肥沃な土壌、山間部ゆえの寒暖差など、おいしい米作りの条件に恵まれた土地です。
農薬・化学肥料を3割削減の取り組み
JAにいがた岩船では、慣行栽培より農薬・化学肥料の3割削減生産に取り組んでいます。特別栽培米同様、手間ひまがかかりますが、「環境保全しながら、消費者においしく安心して食べられるお米を届けたいんです」そんな一人一人の生産者の気持ちを集め、地域あげての取り組みを行っています。
もっとつながろう!生産者さんと組合員さん
訪問した5月15日は組合員さんも産地訪問で田植え体験。泥んこになりながら、みんなとってもいい笑顔。お米の作り手と食べる側、とっても大切な関係なのに知らないことが多すぎる。もっともっと、つながろう!わかりあおう!

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初めてなのに懐かしい風景。遠くへ置いてきた風景なのかな。

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田植えの終わった田んぼをバックにパチリ!記念写真。