堤さん達の高原甘ねぎ

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食卓の名脇役「白ねぎ」。

ところが、堤さんの作る白ねぎは、甘っ!とろっ!のおどろきの白ネギで、まさに主役クラス。

その栽培のドラマをご紹介!

(写真は生産者の堤さん)

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ねぎ名人、堤さんを訪ねて

大分県玖珠、「高原甘ねぎ」の生産者、堤さんを訪ねました。

堤さんは元JA職員で、金融部門一筋 に勤務していました。体のこともあり定年より少し早くJAを退職してしばらく後、県の農業振興の一つとして玖珠地域で白ネギ栽培の話が持ち上がります。

玖珠町は内陸部に位置し、周囲を山々に囲まれた地域。冷涼な気候を活かし、他産地と差別化できる作物を、というのがその狙いでした。この話を聞いた堤さん「健康のためにネギでも作って体を動かしてみるか」と軽い気持ちで参加、今から17年前のことでした。

ビギナーズラック!上出来の初年度、そして…

農業の知識も経験もなくネギ作りについても全くの素人でしたが、周りの農家にも聞きながら、見よう見まねで栽培を始めたのだとか。
そして、いよいよ収穫。なんと堤さんの畑からは見事なネギが大量に。すっかり自信を持ち、周囲の人にも勧め、自身も本格的にネギ作りにとりくむことにしました。

暗転、不調の連続

意気揚々と2年目の栽培にとりくんだ堤さん。ところが、その収穫は少なく、質もぐんと落ち込んでしまいました。

一年前の収穫が嘘だったかのような有様。「こんな筈では…」との思いが堤さんの胸中を占めますが、何がどう悪かったのかも見当がつきません。

ようやく、気を取り直して3年目、あちこちで、これがいいと聞きつけてさまざまな農法をどんどん取り入れてみました。しかし結果は全くでません。そんな月日が5年、流れました。

出会いと開眼

「もう、今年だめだったら辞めるしかない」ネギ作りを初めてから6年目、初年度こそ成功したものの、失敗づくしの堤さんに思わぬ出会いがありました。

「土博士」と称される大分県土壌分析センターの元所長、津野先生その人です。

教えを請う堤さんに「土はどげな風になっとるか」と食い入るように土を見入った後、「土が泣いとるよ」と一言。「野菜ば育てるんは土。あんたは土を育てておらんでしょ。そげんこつで野菜が育つはずはなかばい」。

思えば、ネギは懸命に見ても、その土台である土を見ることはなかったと気づく堤さん。それからは津野先生に師事し、懸命に土を学び、土づくりに励む日々。行ったことは全て記録し、それがどんな風に土に影響したか、そして作物に影響したか、膨大な数の「失敗」の記録が積みあがっていきました。

失敗こそ財産

そして5年。積み上げた「失敗」のデータから、「成功」への道筋が見えてきました。「失敗こそ、値打ちがある。自分が失敗してこそ財産になる」堤さんはそう話します。

その試行錯誤の積み重ねの中から生まれた甘い味わいのねぎ。人とは違う、利用してくれる人が本当に喜んでくれる白ねぎにようやくたどり着いたと話します。

「土の中は無限の挑戦。課題ば、どんどん、でてきよります」いまだ正解は見つからないという堤さんですが、その目は未来を見据えています。

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(左)PH測定機で土の酸・アルカリ度を計測。丹念に計測しては記録し、データを積み上げる。

(右)枯れ葉をじっくり寝かし、腐葉土を作る。元気な土作りの重要なプロセスのひとつ。

「ほら、甘かでしょ」 堤さんがおすすめするのは、甘ねぎのてんぷら。
「天ぷらにすっと、ネギの甘さが一番、ようわかります」 ぜひお試しを!

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堤さん達の高原甘ねぎ

Mサイズ3本 または、Lサイズ2本

※生産事情により、11月4回がシーズン最終のご案内となります。


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小清水産直センター

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(左写真)収穫したての「きたあかり」と小清水の大地。

(右写真)小清水産直センター 大澤 実 組合長

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北海道の東北部、オホーツク海に面した網走支庁管内斜里郡の西部に位置する小清水町。

年間を通じて降水量が少なく全国でも有数の日照率の高さを誇るこの地区は、ヨーロッパの農業国にも似た気候風土で、大自然のいただきの中、土の生命力を活かした農業にとりくんでいます。

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「産直のとりくみは1987年からだから、もう25年になるのか…」
穏やかな笑顔を見せる小清水産直センター事務局長の坂本さん。

その産直活動のスタート時を振り返っていただきました。

事務局長の坂本さん。創設期以来のメンバー。

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若人の苦悶

「僕も若くてね、25歳の時だったかな」と述懐する坂本さん。

元々、小清水地域は、でんぷん原料のじゃがいもや小麦、ビートなどの原料作物の栽培が主流で安定した収入がある地域。一般消費者向けの玉ねぎやじゃがいもなどの野菜の作付けの比率は多くはなかったそうです。

「毎日、作物作ってんだけど、それをどんな人がどんな風に食べるのか、全く見えなくてね」安定はしているもののしっかりした手ごたえのないことが、若い坂本さん達にとってジレンマになっていたとのこと。

また、少し栽培していた一般消費者向けの野菜についても、出荷先からは「Mサイズで揃ってないと市場では売れないよ」「このプログラム通りに栽培しないと市場出荷は難しい」と自分たちが工夫したり、挑戦したりする余地が無いことが、さらに坂本さんたちの不満を増幅させました。

考えてみれば、野菜の仲買人の話を聞くことはあっても、利用してくれる消費者の話は聞いたことがない。実際、自分たちも一消費者であるけれど、Mサイズばかりの人参を望んでいるわけではない。

どんな人が、どんな風に、どんな思いで食べるのか?もっと、そのことを知るべきじゃないのか?その上で生産活動にとりくまなきゃいけないんじゃないか?そんな思いに駆られている折、「産直っていうのが、あるらしいぞ」という情報がもたらされました。

生産者と商品者が互いに支えあう「産直」

どんな栽培をどんな人が行っているのかを知りたい消費者、どんな人がどんな思いで商品を選び食べているのを知りたい生産者。その生産者と消費者を結びつけ、互いの思いや事情、願いを共有しながら、支えあう「産直」の活動。坂本さんたちの心は強烈に揺さぶられました。

調べると程なく、札幌に産直活動にとりくんでくれる産地を探している婦人グループがあることもわかりました。

「これにかけてみないか」そんな呼びかけに、22歳から34歳までの青年生産者、25名が手を挙げました。小清水産直センターの始まりです。

25年の産直活動で

発足以来、消費者が「安心して食べられ、おいしい農産物を」というテーマにとりくんできた小清水産直センター。各地の消費者とのつながり、関係が深まる一方、困難な面も沸き起こっています。

「他の産地に比べて、そんなに努力しなくても、減農薬がやりやすかったんですよ」と坂本さんが話すとおり、元々、冷涼で降雨量も少ないこの地域は、害虫や病気の発生頻度も低い地域でした。ところが気候変化の波はここ、小清水も例外でなく「昔に比べて、技術も努力も高度になりました」と話します。

そして目下のもう一つの悩みは後継者問題。「同じ年代のものが集まって活動が始まったんで、後継者のことなんて考えたことも無かったんです」働き盛りの坂本さんたちですが、ここにきて「突然、ふってわいてきた」と表現する後継者問題。

とはいうものの坂本さんの口調は終始、穏やか。「ぼっちりUターンもありますしね、それに血縁でなくてもこの事業を引き継いでくれる人があれば、それはそれでいいかっていう考え方も生産者の中に出てきてるんです」北海道らしい何ともおおらかな発想。
豊かな大地と生産のスピリットはしっかり継承されていくようなので、悲観することは無いのかもしれません。

「生産者はね、やっぱりおいしいもん作りたいんだよね」

小清水産直センターでメインに栽培しているのはじゃがいもでは「きたあかり」。

少々栽培に手間はかかるものの「手はかかっても、おいしいもの、喜んでくれるものを作りたいんです。それが、百姓魂、いやファーマーズスピリットかな」と組合長の大澤さん。

にんじんもたまねぎも、栽培のしやすさよりも味を重視して品種を選択しています。

「生産者はね、やっぱりおいしいもん作りたいんだよ。食べてくれる人がおいしいって喜ぶ、これが嬉しいんだよね」
食べる人の笑顔が生産者の笑顔となること、笑顔のキャッチボールこそが「産直」活動の原点なのかもしれませんね。

早い冬が来る前に家族層での収穫。

「やっぱり、きたあかりがおいしいよね。ちょっと、コツが要るけど味は抜群だよ」と奥さんも推薦。

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