生協牛乳 生産者、佐々木さんを訪ねて

投稿情報: 生協牛乳, 産地訪問

食品副産物を原料とした(※1)発酵飼料や飼料用米の使用、また酪農での排泄物を堆肥化し水田に還元、そこで育てた飼料用稲を酪農に活用する「資源循環型酪農」が大内山酪農協全域で実施。
それに伴い、生協牛乳の生産者をこれまでの「御浜ファーム」をメインとした出荷から大内山酪農全生産者出荷へと9月より移行することになりました。
今回より順次、大内山酪農の生産者さんをご紹介します。

(※1=発酵飼料使用の原乳は全体の約70%となります。)

産地を動画で案内『みわチャンネル』

佐々木ファームの様子を動画でご紹介しています!

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佐々木さんを訪ねて

「僕で3代目になるんよ」爽やかな笑顔で迎えてくれるのは生産者の佐々木さん。ご覧の通り、なかなかのイケメンぶり。「24歳で酪農始めたから、22年になるかな」いやいや、そんな歳には見えない佐々木さんですが、約300頭の乳牛を育てる大内山酪農協内では「御浜ファーム」に次いで大きな規模の生産者です。
そんな佐々木さんに酪農において、大切にしていることは?とお聞きすると「牛を健康に育てること、それから乳質を追及すること。これに尽きるね」と話します。「上手にやる人もおるんやけど」と謙遜しながら、「やっぱり、乳量を追及すると、牛にもストレスかかるし寿命も縮めてしまう。そうなると乳質も落ちてしまうからね」と話します。

その秘訣を尋ねると、「飼料は大事やね。トウモロコシなんかの割合が多い飼料(濃厚飼料)やると、乳の出はようなるんよ。けどね、みるみる牛がやせ衰えていくのがわかるもんね」と乳量は少々犠牲にしても、稲わらなどの割合が多い飼料(粗飼料)をしっかり与え、牛の体作りを最優先するのだそうです。

注意と努力の賜物

「しっかり見て、捨てる勇気も必要やね」牛の健康には日々、注意を払っているものの、それでもデリケートな状態である乳牛は環境の変化などで炎症を起こすことも珍しいことではありません。「調子の悪い牛はわかるし、乳見てもわかる。これを区別して出荷せんようにすることも大事」
こういった生産者のひとつひとつの注意と努力が「生協牛乳」のおいしさを作っているのかも知れません。

出会いが育てた高品質

「やっぱり、大内山酪農協さんとの出会いと、生協さんとのお付き合いで、引っ張って育ててもらったと思うんよ」実は佐々木さん、当初は大内山酪農ではなく別の乳業メーカーに牛乳を出荷していました。機会に恵まれ、大内山酪農の生産者として出荷するようになった当初、「大内山さんの乳質基準が厳しいてね」当初はその厳しさに当惑したとのこと。
それから、乳質改善の努力を積み重ね、着実に結果につなげていき、今では乳質に定評のある生産者となっています。
毎日、朝夕、それぞれ3時間もかかる搾乳作業、給餌や清掃など酪農は苦労の絶えない仕事ですが「毎日待ってくれる人がおるから、一日一日、がんばれるんやと思う。それに、飲んでもらっている組合員さんの声もよう届けられるから、もっとがんばらないかん、て励まされるよね」と話す佐々木さん。これからも、良質な牛乳作り、よろしくお願いいたします!

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搾乳牛の給餌。濃厚飼料と粗飼料のバランスが、牛の健康な体作り、良質な牛乳作りの鍵となる。

子牛の牛舎。初産を迎えるまでの約2年間、子牛は親牛と別れ、大事に育てられる。

管理牛(出産前2ヶ月ほどの牛)は搾乳牛とは分けて飼育管理し、体を休ませて上げるとのこと。

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三重県大内山酪農協

生協牛乳(1リットル)

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リンク 大阪いずみ市民生活協同組合 HP

「~つながっているよ!産地と食卓~産直産地通信」 http://mall.izumi.coop/~seisansya/

★ いずみ・わかやま市民生協の産直産地をご紹介!

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