小清水産直センター

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(左写真)収穫したての「きたあかり」と小清水の大地。

(右写真)小清水産直センター 大澤 実 組合長

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北海道の東北部、オホーツク海に面した網走支庁管内斜里郡の西部に位置する小清水町。

年間を通じて降水量が少なく全国でも有数の日照率の高さを誇るこの地区は、ヨーロッパの農業国にも似た気候風土で、大自然のいただきの中、土の生命力を活かした農業にとりくんでいます。

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「産直のとりくみは1987年からだから、もう25年になるのか…」
穏やかな笑顔を見せる小清水産直センター事務局長の坂本さん。

その産直活動のスタート時を振り返っていただきました。

事務局長の坂本さん。創設期以来のメンバー。

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若人の苦悶

「僕も若くてね、25歳の時だったかな」と述懐する坂本さん。

元々、小清水地域は、でんぷん原料のじゃがいもや小麦、ビートなどの原料作物の栽培が主流で安定した収入がある地域。一般消費者向けの玉ねぎやじゃがいもなどの野菜の作付けの比率は多くはなかったそうです。

「毎日、作物作ってんだけど、それをどんな人がどんな風に食べるのか、全く見えなくてね」安定はしているもののしっかりした手ごたえのないことが、若い坂本さん達にとってジレンマになっていたとのこと。

また、少し栽培していた一般消費者向けの野菜についても、出荷先からは「Mサイズで揃ってないと市場では売れないよ」「このプログラム通りに栽培しないと市場出荷は難しい」と自分たちが工夫したり、挑戦したりする余地が無いことが、さらに坂本さんたちの不満を増幅させました。

考えてみれば、野菜の仲買人の話を聞くことはあっても、利用してくれる消費者の話は聞いたことがない。実際、自分たちも一消費者であるけれど、Mサイズばかりの人参を望んでいるわけではない。

どんな人が、どんな風に、どんな思いで食べるのか?もっと、そのことを知るべきじゃないのか?その上で生産活動にとりくまなきゃいけないんじゃないか?そんな思いに駆られている折、「産直っていうのが、あるらしいぞ」という情報がもたらされました。

生産者と商品者が互いに支えあう「産直」

どんな栽培をどんな人が行っているのかを知りたい消費者、どんな人がどんな思いで商品を選び食べているのを知りたい生産者。その生産者と消費者を結びつけ、互いの思いや事情、願いを共有しながら、支えあう「産直」の活動。坂本さんたちの心は強烈に揺さぶられました。

調べると程なく、札幌に産直活動にとりくんでくれる産地を探している婦人グループがあることもわかりました。

「これにかけてみないか」そんな呼びかけに、22歳から34歳までの青年生産者、25名が手を挙げました。小清水産直センターの始まりです。

25年の産直活動で

発足以来、消費者が「安心して食べられ、おいしい農産物を」というテーマにとりくんできた小清水産直センター。各地の消費者とのつながり、関係が深まる一方、困難な面も沸き起こっています。

「他の産地に比べて、そんなに努力しなくても、減農薬がやりやすかったんですよ」と坂本さんが話すとおり、元々、冷涼で降雨量も少ないこの地域は、害虫や病気の発生頻度も低い地域でした。ところが気候変化の波はここ、小清水も例外でなく「昔に比べて、技術も努力も高度になりました」と話します。

そして目下のもう一つの悩みは後継者問題。「同じ年代のものが集まって活動が始まったんで、後継者のことなんて考えたことも無かったんです」働き盛りの坂本さんたちですが、ここにきて「突然、ふってわいてきた」と表現する後継者問題。

とはいうものの坂本さんの口調は終始、穏やか。「ぼっちりUターンもありますしね、それに血縁でなくてもこの事業を引き継いでくれる人があれば、それはそれでいいかっていう考え方も生産者の中に出てきてるんです」北海道らしい何ともおおらかな発想。
豊かな大地と生産のスピリットはしっかり継承されていくようなので、悲観することは無いのかもしれません。

「生産者はね、やっぱりおいしいもん作りたいんだよね」

小清水産直センターでメインに栽培しているのはじゃがいもでは「きたあかり」。

少々栽培に手間はかかるものの「手はかかっても、おいしいもの、喜んでくれるものを作りたいんです。それが、百姓魂、いやファーマーズスピリットかな」と組合長の大澤さん。

にんじんもたまねぎも、栽培のしやすさよりも味を重視して品種を選択しています。

「生産者はね、やっぱりおいしいもん作りたいんだよ。食べてくれる人がおいしいって喜ぶ、これが嬉しいんだよね」
食べる人の笑顔が生産者の笑顔となること、笑顔のキャッチボールこそが「産直」活動の原点なのかもしれませんね。

早い冬が来る前に家族層での収穫。

「やっぱり、きたあかりがおいしいよね。ちょっと、コツが要るけど味は抜群だよ」と奥さんも推薦。

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